ToTo Garden 作

猫をモチーフにしたステンドグラスの作品には、これまで縁がなかった。海外の作品はいくつか目にしたことがあるが、いずれも、猫たちがよそよそしく、つんとすましたような感じで、心に響くものがなかった。『猫』より『ステンドグラス』そのものが前面に出ているようで、猫の温かさが伝わってこなかったのだ。 ひょんなことから、ToTo Gardenさんの作品群に出会い、ステンドグラスに対する気持ちががらりと変わった。作品の中には、その時々の息づかいや胸の鼓動が聞こえて来そうな、生き生きと、そして温もりのある猫がいた。 最初に譲っていただいた3作品の内の一つがこの『雨上がり』。空に架かった虹に誘われるように庭に出た猫が、雨露に光る葉っぱの上のカタツムリを見つける。じっと食い入るように見つめる猫。カタツムリも、頭をぐっと起こして、猫を見つめ返している。 「あなた、何ていう名前？」 「ぼく、カタツムリのデンデン。君は？」 「あたし、猫のミー」 耳を澄ませば、そんな2匹の会話が聞こえてきそうだ。 表現するものへの豊かな情愛、それを作品に仕上げる確かな技術と細部にまで気を配った丁寧な仕事。その全てが一枚のステンドグラスとなって生まれた作品だ。

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03-5305-5880　猫三昧　（10：30〜19：30　火曜・水曜日定休）
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