ローゼンタールは、1879年、フィリップ・ローゼンタールが創設したドイツの窯です。
私のローゼンタールとの出会いは、銀座のアンティークショップ。
ゴールドの球に乗る小さな白磁の猫さんが、棚の上に飾られていました。
その猫さんにとりわけ心を奪われた、という訳ではないのですが、何故かローゼンタールという窯の名前は記憶に焼き付いてしまいました。
以来、ローゼンタールの猫さんを探し始め、ようやく2点をゲットしました。
自慢の一点は上の写真のわずかに彩色されたライラックポイントです。
T. Karner のデザインによる一連の猫の置き物は、下2段目のような彩色が施されているものが多く、このライラックポイントは、希少価値があります。
底面のロゴをから推して、ライラックポイントの制作年はおそらく1936年。
一方、頭と尻尾をタビーに彩色した方は、1957年と思われます。
いずれの彩色にしても、猫の動きと体の線を写実的に捉えながら、好奇心に満ちた猫の愛くるしさを損なわない造形は見事です。
タビー彩色の猫さんは、この他にもいくつかのポーズがありますので、一つずつ集めていきたいと思っています。
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