今回ご紹介するのはアンティーク・ボタン。ボタンならは、猫グッズのコーナーで取り上げるアイテムなのでしょうが、その作りの精緻さは、『グッズ』の域を遥かに越えた、まさに『アート』です。
これらは、『ピクチャー・ボタン』と呼ばれ、19世紀後半から20世紀前半にイギリス、フランスなどで作られました。素材は、ピューターやブラス、シルバー、カッパーなどのメタルで、大きさは1インチ(2。5センチ)前後。ケープやマントを留めるのに用いられたようです。『ピクチャー・ボタン』という名の通り、モチーフは、寓話やお芝居、ケイト・グリーナウェイの描く子供たち、鳥や花などで、極めて写実的に描かれています。
今では、アンティーク・ピクチャー・ボタンとしてコレクション・アイテムとなっており、猫のボタンは何故か殊の外高値で売買されています。
以前、NECOZANMAI のお店に来られたお客様が、フランスで購入された猫のボタンの付いたコートを着ておられました。ピクチャー・ボタンではありませんでしたが、5つのボタンがパラパラ動画のように連続した絵になっているもので、コートを買い替える度に、ボタンを付け替えいるとのことでした。本物のオシャレを見せていただいたようで、今もそのボタンが鮮明に記憶に残っています。
私も、一つでいい、お気に入りのボタンを手に入れて、付け替え付け替えしながら、長く楽しんでみようかと思っています。
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