ペーニャ・メロディのフラップ・キャット

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動物をこよなく愛し、幼い頃から身の回りの動物たちを見守り続けた確かな観察眼と、それをアートへと昇華させる造形力を兼ね備えたアーティスト、ペーニャ・メロディのフラップ・キャットです。

商品化される前のプロトタイプを初めて見た時は衝撃を受けました。
ぜひとも手に入れたかったのですが、その姿がロッキーママにそっくりだったことが、私に二の足を踏ませました。
当時ロッキーママは20歳の高齢で、背中の羽が、ロッキーママの昇天を暗示するように思えたからです。
ロッキーママが亡くなって、もう3年が経ちますが、三毛の毛色のフラップ・キャットとは、再び巡り会うことができずにいます。

ようやく私の元にやって来た最初のフラップ・キャットは、右側の白と茶の猫さんです。
私と家族の人生を変える大きな存在で、わずか1歳で逝ってしまったロッキーに瓜二つです。

背中の羽は、どうしても天使をイメージしてしまいますが、2匹目(左側)を手にした時には、ル・グインの『空飛び猫』を思い浮かべました。
以来、背中の羽に対する、ちょっとした抵抗が消えました。

ペーニャ・メロディのフラップ・キャットには、飼い猫と家なし猫の二つのバージョンがあります。
上記2体はいずれも家なし猫で、首がどっしりと太く、確かな生命力と自信、そして誇らしさが溢れています。
フラップ・キャットに限らず、ペーニャの作品は極めて完成度が高く、細部に至るまで、きちんと計算され、抜群のバランスに仕上げられています。

縁あらば、もっとたくさんのフラップ・キャットに囲まれたいと思っています。




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