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松風直美作
切絵『猫街』NECOZANMAI Version

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この作品、どこかで見たことがあるような???
はい、その通り!
丁度一年前の5月、松風直美さんの個展のご案内を『猫通信』に掲載しましたが、その時のご案内状の絵柄が『猫街』だったのです。
街の活気、レストランからの美味しそうな匂い、道ゆく猫たちの陽気なお喋り……すべてが伝わってくるその作品に惹かれて、個展に出掛けました。
会場に掛けられた作品は、それぞれの魅力に溢れていましたが、私の足は、やはり『猫街』の前で止まり、動きません。
残念ながら、その作品は売約済みで、松風さんにお願いして『猫街2』を作っていただくことにしたのです。
あれから丸一年、ついに完成したのが、この作品です。折角ならマイナーチェンジしてオリジナルなものを、という松風さんのお申し出に、花屋さんの二階をGALLERY NECOZANMAI にしていただきました。実際のNECOZANMAIも花屋さんの二階にあるんですよ!
その他にも、最初の『猫街』とは微妙な違いがあります。2点を見比べて、違うところを探してみてください。クイズみたいで楽しいですよ!
作品の大きさは、26.5cm×35.5cm。マウントしてフレームに入り、届いた作品が左です。
写真に映り込みがあって、良く撮れていませんが、怖くてフレームのガラスを外せなかったので、悪しからず。いつもなら、ちゃんとガラスは外して撮影するのですが、切絵は、台紙と切絵がぴったりくっ付かないように、空間を持たせることが大切。素人の私がフレームを外したら、とんでもない事になりそうで……
ともあれ、ブラックのマットに、真っ赤なフレーム、素敵です。フレームは光沢を抑え、レトロ調の風合いに仕上げられています。
先ほど、切絵は台紙との間に空間を作ることが大切(松風さんの切り売りです)、と書きましたが、その理由は、右の二枚の写真でお判りいただけると思います。
そうです。台紙に切絵の影を投影する為です。
紙は決して平面ではなく、立派な立体なのだ、と改めて気づかされます。そして、台紙に映った切絵の影が、作品に奥行きと存在感を与えてくれるのですね。

『猫街』NECOZANMAI Versionは、現在、NECOZANMAIの正面の壁に掛けられています。
お近くの方は、是非高円寺まで眺めにいらしてください。