マイセンは、今や憧れのブランドですが、17世紀のヨーロッパでは、中国磁器や日本の伊万里などの抜けるように白い肌を持つ硬質な磁器こそ、憧れだったのです。中国はその製法を流出させなかったので、ロシアを含めヨーロッパ各地で、競うように白い磁器の製法の研究が続けられました。
1709年、ザクセンの国王アウグスト2世の命によって長い間研究を続けてきた、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーが、ついに白磁の制作に成功。翌年、その製法の機密を保持するために、工房はマイセン地方のアルブレヒト城に移されました。以来、シノワズリやジャポニズムの影響を受けた東洋的な作品や、バロック調、ロココ調のヨーロッパ的なもの、そして現代的なデザインと、それぞれの名工によって、優れた作品が作り継がれています。
マイセンの猫を探してみましたので、お楽しみください。
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