ロイヤル・ドルトン ラッキー・キャット

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1815年に創立され、いち早くボーンチャイナを導入して成功を収めたドルトン窯は、1907年に王室御用達となり、ロイヤルの称号を賜って、ロイヤル・ドルトンと称するようになった。 "Lucky" と名付けられた小さな猫の置き物は、長期にわたり制作されたようだが、この1点は、1900〜1940年の間に作られたアンティーク。ロイヤル・ドルトンは、年代とともにマークが移り変わっており、そのマークにより制作年代が推定できるのだ。

何はともあれ、この猫の表情は、一度目にしたら、心から離れない。私も、何度もオークションにビッドしてきたが、ついにゲット!ビッドを重ねたどの "Lucky" よりも年代が古く、しかも艶やかで、まったくダメージのない、素晴らしい一点だ。

猫は、まさにこの表情で笑う。あくびをした時の、ほんの一瞬の表情が笑って見えるのだが、その瞬間が見事に再現されている。"Lucky" と名付けるに相応しい。小さな歯が2本……歯をこれほど愛おしいと思ったことはない。
幸運のお守りとして、素晴らしい芸術作品として、生涯手放せないだろう。


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