リア・スタンの猫のブローチ
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1931年パリに生まれたリア・スタンは、1957年に自身の会社を創業。1965年までテキスタイルを扱い、1965年からはボタンを制作。1967年にロードイド（セルロース・アセテート）でボタンを作り始めますが、これが、後のジュエリー作りへと繋がっていきます。
1969年、リアの夫が、ロードイドの薄片を重ね合わせ、積層のロードイドを作る工程を開発。どの薄片を重ねるかにより、パターン、色、質感の異なるロードイドが無数に生まれます。リアはその技術を取り入れて、1969年から本格的なジュエリー創作を開始します。
モチーフは、キツネ、ネコ、イヌ、ウサギ、鳥などの動物、また、デコスタイルの女性やモッズスタイルのティーンエージャー、さらに花、自動車、帽子、バッグ、星、ハート、虹などバラエティに富んでいました。
リアは、50名の職人を雇い入れ、量産を開始しますが、アジア製品の流入によりビジネスは破綻。1981年に会社を閉じることになりました。1969年から1981年までの12年間に作られたリア・スタンのジュエリーがヴィンテージ・リア・スタンと呼ばれています。
会社が破綻した後、ニューヨークのディーラーが大量の在庫を買い取り、アメリカでリア・スタンのジュエリーの販売を開始します。これにより、リア・スタンの名は、全米で広く知られることになります。
1988年、リア・スタンは、ジュエリーの制作を再開します。そして今日に至るまで、次々にニュー・デザインが生まれていますが、いずれもデザインが洗練されており、希少性に勝るヴィンテージ・リア・スタンに負けない人気を集めています。
リア・スタンのブローチには、裏にV字型の金具が付いており、Lea Stein Paris と刻印されています。
