北田浩子直筆 シガーボックス・バッグ
日本画家、北田浩子さんのことは、個展等で御存知の方も多いと思うが、その北田さんが、先日、猫三昧のお店を訪ねてくださった。大の猫好きの北田さんは、猫柄のTシャツを着ていらして、猫好き同士の通例どおり、一瞬で10年来のおつき合いをさせていただいているように打ち解け、話に花が咲いた。
伺えば、北田さんは本業の日本画の他に、遊び心で "Odori/Dancing Neko" のシリーズを描いておられるとか。
カレンダーにもなった"Odori/Dancing Neko"を拝見しながら、ピンときた。私が最近制作しているシガーボックス・バッグに絵を描いていただけたら…と思ったのだ。お店に山と積まれたシガーボックス(本物の葉巻の箱)の中から、私が選び出したのは、このバラの花のラベルのついた
"Santa Rosa" の箱。
北田さんは、箱を御覧になるなり、「カルメンを描いてみましょう」と快諾してくださった。
そんな経緯で出来上がったのが、このシガーボックス・バッグだ。金沢箔を贅沢に使った素晴らしい作品で、まさにアート。バッグとして持ち歩かないときも、お部屋に飾っておきたい。モデルは御近所のニャン子。北田さんの猫ちゃんの母さん猫だ。
シガーボックス・ハンドバッグは、アメリカでは大変な人気だが、日本ではシガーボックスそのものが入手しずらいこともあり、ほとんど知られていない。高級なシガーの箱という本来の役目を終えて、バッグに生まれ変わったシガーボックスには、何とも言えないロマンがある。
私は、おびただしい数のシガーボックスをアメリカから買い入れ、シガーボックス・バッグを制作しているが、その第一弾として、北田さん直筆のバッグを御紹介できたことは、この上ない幸せだ。北田さん、ありがとうございました。
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