"Jolie Chat" と題されたこのブロンズ像は、Franz Ifflad の作品のレプリカです。
オリジナルは1890年頃に制作されました。Iffland (1862~1935)は、「動き」の巨匠とも呼ばれ、特に子どもをテーマにした作品で知られています。
この作品も、タイトルこそ "Jolie Chat" ですが、主人公は間違いなく、猫と遊ぶ少女です。
椅子の背につまかり、足でバランスを取る少女のポジション、また服の襞や髪の毛に、一連の動きが見事に再現されています。
シンプルなデザインの椅子は、少女の動きを一層鮮明にしています。
無邪気な笑顔をたたえた少女、落ちまいと後足でしっかりつかまる猫……少女の笑い声と猫の息づかいが聞こえてきそうです。
ただ猫の表情をもう少し作り込んで欲しかった、と思うのですが、それは猫好きの欲なのかもしれません。
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